医療モールとは、ショッピングモールのように様々な診療科目が一つのエリアや施設の中に併設されている医療機関のことを指しています。
さらに診療科目だけではなく薬局も内包されており、医療モールに行くだけで必要な診療科目の専門的な治療を受けられるのはもちろん、薬局でそれぞれの診療科目の薬も処方してもらうことができるのです。
そんな医療モールには3つのタイプがあり、ビルなどのテナント内に複数のクリニックが集まっているタイプ・商業施設の中に医療エリアが設けられているタイプ・戸建てのクリニックが集合しているビレッジタイプに分類されています。
それぞれの医療モールにメリットデメリットはありますが、概要としては同じです。(→詳しくはこちら)
では医療モールの実情としてはどのようになっているのかというと、都市部を中心に徐々に数が増えてきている傾向がみられています。
また地方でもビルなどのテナント内にクリニックが集まっているタイプや商業施設内の医療エリアが増えてきており、医療モールが一つのスタイルとして確立されつつあるようです。
これは総合病院などの規模の大きい医療機関の病床数の減少や医師や看護師の数の減少が背景にあると考えられているほか、シティ型の集合住宅や団地が増えたことによる地域医療の需要が高まっていることがポイントになっていると考えられます。
今後もシティ型のエリアが増加していくことが予想されていますし、医療モールが地域コミュニケーションの場として活躍することが期待されているのです。